【開催報告】あなたの胃、健康ですか?

【開催報告】あなたの胃、健康ですか?

2019年6月29日(土)あいクリニックにて※もっと元気が出る講座『あなたの胃、健康ですか?』を開催しました。

第1部ではあいクリニック 院長 濱谷弘康より胃の病気とピロリ菌の関係についてお話いたしました。

ピロリ菌の感染経路はまだ充分にはわかっていませんが、主に口から感染すると考えられています。日本人のピロリ菌感染者数はおよそ3500万人と言われており、特に50歳以上の人が感染している割合が高いとされています。ピロリ菌に感染すると胃に炎症を起こすことが確認されています。代表的なものは胃・十二指腸かいようや萎縮性胃炎、胃がんなどがあります。これらのピロリ菌によって引き起こされる病気は除菌治療によって予防や再発リスクを減らすことができます。除菌治療は2種類の抗生物質と胃酸を抑えるくすりの3種類のくすりを朝と夕方の1日2回1週間続けて飲むことで約70~80%の患者さんはピロリ菌を除去できます。1回目の治療で除菌ができなかった場合はくすりを変えて再度治療を行うことも可能です。2回目の除菌治療では約90%の患者さんが除菌できます。発熱や下痢、味覚異常などの副作用がある可能性もあります。日本人の2015年がん死亡率のうち胃がんは男性は第2位、女性は第3位です。しかし、がん検診受診率は低く、男女ともに50%以下となっています。胃の調子がおかしいと感じたら早めの検査・治療が重要です。講義の後には質疑応答を行いました。参加者のみなさんからご自身の体調で気になることや検査方法など具体的な質問を多数いただき、一つひとつお答えいたしました。

第2部ではあいクリニック在宅なんでも相談室すずらん、あいクリニック外来訪問デイケアケアプランセンターあいクリニックあい訪問看護ステーションについてそれぞれの代表者より利用方法などについてご説明いたしました。あいクリニックの建物内には誰でも無料で利用できる相談室から在宅での看取りも可能な訪問診療もあり、1人の利用者さんを予防から看取りまで支えることが可能です。

アンケートでは、「ピロリ菌のことがよくわかった」「色々不安なことがありましたが、自分一人で考えてるよりまずは相談することが一番だと思いました。」「自宅で最期まで生活出来そうに思えました。今から色々考えてみようと思います。」などのご意見を頂戴しました。

ご参加されたみなさん、ありがとうございました。

※もっと元気が出る講座とは…あいセーフティネットが市民向けに行なっている、健康に関する講座や、住み慣れた地域で最期まで暮らしていくにはどうすればよいかなどを講義する講座

 


2019年7月3日 カテゴリー(財団): イベント・講座

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